多くの皆さんが腰痛を経験したことがあると思います。
腰痛には「急性腰痛」と「慢性腰痛」があります。
症状と対処法を、ご紹介してまいります。
症状
@
急性腰痛
いわゆる“ぎっくり腰”など、発症や痛みが急激な腰痛の事です。
(1)
X線画像(レントゲン画像)上異常があるもの
•腰椎椎間板ヘルニア
•腰椎分離、すべり症
•腰椎圧迫骨折 等です。
※
X線画像上の異常と腰痛症状との因果関係については、
慎重な判断が必要です。
(2)
X線画像(レントゲン画像)上異常がないもの
•筋、筋膜性腰痛
•棘上靭帯断裂
•腰椎椎間関節内への滑膜陥入によるもの等です。
A
慢性腰痛
腰痛症状が数ヶ月あるいは数年以上にわたって継続する腰痛の事です。
急性腰痛の症状が長引いたものに加え、
•変形性腰椎症
•腰部脊柱管狭窄症
•RA(慢性関節リウマチ)などの全身性疾患に原因があるもの
•化膿性脊椎炎などの感染症
•尿路結石などの内臓器疾患
•腫瘍によるもの等です。
対処法
@ 急性腰痛の対処法
・急性期(発症後24 〜 72時間程度)
とにかく楽な姿勢で安静にして下さい。
・急性期後(発症後72時間以上経過)
体に負担の少ない運動、軽作業等を症状が悪化しないか?
を充分気を付けながら行ってください。
※
急性期を過ぎての長期の安静はかえって治癒を遅らせることが
あります。
緩解期 (概ね無症状の時期)
・適度な運動、筋力トレーニングを継続して再発防止に努めましょう。
※急性期のマッサージは症状を悪化させる恐れがあります。
鍼灸は適切な施術により改善を期待することができます。
予後不良因子
(治療後の経過あるいはその見通しが良くない事の要素)
・安静時の強い痛み、しびれがある
・明らかな筋力低下、筋萎縮がある
上記に加えて、
・長期にわたって症状が改善しない、または悪くなる場合
・排尿や排便に障害がある場合
・ED(勃起不全)の場合
・全身性の発熱等を伴う場合は
早 急 に 医 療 機 関 を 受 診 し て 下 さ い
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ま と め
運動時または安静時に腰部に痛みを感じる疾患を総称して
腰痛症といいます。
様々な原因が考えられますが、レントゲン撮影等により診断可能な
症例は一部に過ぎません。
約85%は原因不明とされています。
近年 腰痛症における心因性因子が注目されています。
腰痛症治療においては、
心理的要因についても視野に入れる事もとても大切な事です。☘
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